残された時間

2002年8月28日
一人、静かに本を読み
ひざの上で猫が寝ていただろうか…

窓の外の風景を見て
いつもと変らない事に気づいてしまっただろうか…

明日も社会に囚われ
思い出の地には足を運ばなくなっただろうか…

一人じゃないのが当たり前で
旧友と飲み明かす機会が減っただろうか…

サイフに余裕ができて
ヘソクリの場所を忘れてしまっただろうか…

朝起きて
「おはよう」すら言えなくなっただろうか…


もし生き物すべてに血が流れているならば
花にも血が流れているんじゃないか?

それは赤色じゃないかもしれない


もし人に心があるなら
花にも心があるんじゃないか?


明日枯れてしまう花の『心』
それは誰にも分からない…。


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